我が家をめぐるトラブル(其の壱)
親しい人達にはお知らせしていたけれど、2ヶ月程前に引っ越しをしました。
したというか、してもらったというか。
帰国中に決まったので私はほぼ何もしていないのです。
引っ越したと言っても、前に住んでいた家の1軒挟んだ隣。
不便な村暮らしであることには変わりがないのだけれど、以前の家よりも広く使い勝手も日当たりも良くなりました。
前の家も今の家も同じ大家さんの物件なのだけれど、大家さんが小さい建設会社も営んでいて、土地も建物も家のメンテナンスも一挙に賄っているというシステム。
不動産屋を介さないので、仲介手数料などもないし、不都合があればすぐに対処してくれるし、店子にとってはとても有難い大家さんです。
大家さんの家も目と鼻の先だし、建設会社の事務所は我が家の目の前。
何かあったらすぐに助けを求めに駆け込めるので安心だし。
新しい家は床がタイルなので掃除も楽ちん。
そもそもこの村に住むことになったのは、彼の友人の一人とそのお父さんが大家さんの会社で働いていて、「一軒空いたから来ればー?」と声をかけてくれたから。
ちょうど賃貸物件を何軒か見て、不動産屋の対応にイライラを募らせていた時期。(怒りに我を忘れた出来事はこちら)
不便な村だけど、大家さんはいい人だし、信頼できる人達がメンテナンスも請け負ってくれるし、というメリットがあったのでこの家に決めたのでした。
この友人トム(童顔プロレスラー風)も同じ村に住んでいるのだけれど、彼がかなり強いらしく。
若かりし頃(まだまだ若いけど)はやんちゃをして名を馳せたらしく、小さな村ではよく知られた人物だそうで。
やんちゃなんて可愛らしいものではなかったようだけれど…
今はすっかり大人になって気のいいあんちゃんといった感じ。
それでもトム伝説(?)はまだまだ根強く残っているようで、彼のおかげで我が家の周りは安全が保たれています。
腕は太ももサイズで見るからに強そうだし、地元のチャブ(イギリスのチンピラ)も彼とはトラブルを起こしたいとは思わないだろうなぁ。
比較的安全な村だとはいえ、治安はやっぱり日本とは比べ物にはならないし、たまには物騒なことも起こるのです。
去年のクリスマス頃、お隣さんが「外から家の中を覗いてる人達がいる!空き巣かも!」とSOSコールをしたところ、トム親子(お父さんも強いらしい)が数分で駆けつけてくれたのでした。
その頃には怪しい人物もいなくなって事なきを得たのだけれど、トム親子をはじめとして頼れる人がいるっていうのは心強いものです。
そんなこんなで色々と恩恵を受けている訳ですが、私の帰国中に「一軒挟んだ隣が引っ越すんだって。広くなるし移ればって言われたけど、どうする?」と夫君から電話が。
「じゃ、よろしくー」とお願いしたまではよかったのだけれど…
長くなってしまったのでトラブル編はまた後日…