湯けむりプチ旅行
日本回顧録その3は、母とのプチ旅行。
箱根湯けむりの旅。
湯けむりというよりは、濃霧の旅という感じになったのだけれど。
小田原から箱根登山鉄道に乗り、盛りは過ぎていたけれど紫陽花も楽しむことができました。
山を登っていくにつれ、雲行きが怪しくなってきて、強羅に着いたころには暴風雨に近いくらいに。
強羅からタクシーに乗り、向かったのは『やまひこ鮨』。
トロや鰯の炙りがとろけた〜。
握りはもちろんのこと、とこぶし煮やなめろう、豆鯵の干物などなど、全てが最高に美味しゅうございました。
昼に箱根湯本にある蕎麦屋(某有名店)でいや〜な思いをした後だったので、『やまひこ鮨』の大将(爽やか好青年!)の絶妙なタイミングでのさりげない心配りがささくれ立った心に染みました。
観光地からは少し離れているけれど、ぜひまた足を延ばしたいお店。
みなさんも箱根に行く際にはぜひ行ってみてください。お勧め!
どんどん強まっていく暴風雨を不安な思いで眺めつつ、その日は強羅に宿泊。
残念ながら翌日も生憎の空模様。
こんな天気じゃ観光もたいしてできないね、ということで向かったのは芦ノ湖畔にある美術館。
成川美術館は前々から母が行きたいと言っていたところ。
現代日本画で有名な美術館だそう。
絵画を観るのは好きだけれど、現代日本画はあんまり興味がないなぁなどとブツクサ言いながら行ってみたものの、小さい美術館だけれど非常に見応えがあって行って良かったと思える美術館でした。
そして、美術館からは天気が良ければ芦ノ湖を一望できるらしいのですが。
尋常ではない濃霧にまかれて、一寸先は闇ならぬ一寸先は霧。
残念ながら何も見えませんでした…
美術館の後は、サロン・ド・テ ロザージュでお茶を。
芦ノ湖に浮かんでいるかのように建っているこのティーサロン。
以前行った時はその景観を楽しみつつお茶を頂いたのだけれど、濃霧で周りがほとんど見えず、見えるものはといえば暴風雨で打ち寄せる大波。
ちょっとした恐怖を味わいつつ、名物のアップルパイを頂きました。
観光はほとんどできなかったけれどこんな濃霧も珍しいし、記憶に残るプチ旅行となりました。
ママ、次に帰国した時もまたプチ旅行しようね!
谷根千探訪
まだまだ未練タラタラ、日本回顧録その2。
友人宅に遊びに行って友人たちの母っぷりに脱帽&彼らのベイビー達に骨抜きにされたり、友人達と飲みに行って恋話&おめでたい話を聞いてワクワクしたり、うっかり物欲を爆発させてしまって買い物をしまくったり。
そんな日々の中、もうすぐ母になる我が心の友と、時期を合わせてNYから帰国してくれた友人とともにお出かけ。
小川糸さんの『喋々喃々』を読んでから、谷中・根津・千駄木の一帯に行ってみたいなぁと思っていたものの、足を踏み入れないまま月日が流れてしまったのでした。
ラッキーなことに友人達も谷根千に行ってみたいと思っていたとのことで、梅雨の晴れ間の一日に探索してみることに。
まずは、友人がリサーチしてくれた『乃池』で名物の穴子寿司を。
穴子がとろっとろで美味でした!
お寿司は(邪道でも)穴子で始まって穴子で終わる程の穴子好きとしては、堪らん一皿でありました。幸せ。
その後、ブラブラと街を散策。
昔ながらの建物が多く残っていて、何だか風情のある街並み。
谷中銀座には至る所に(作り物の)猫が。
猫は谷中の名物キャラクターなんでしょうか。
関係ないけど、『越後屋』と聞くと、「そちも悪よのぅ、越後屋。」「いえいえ、お代官様ほどでは。イッヒッヒ。」というシーンが必ず脳内で再現されてしまう…
幼き頃に見た時代劇の影響力とはすごいものです。
私も友人も見所などを全く調べて来ず、どこに何があるかも分からぬままてくてくと散策。
我が母は若かりし頃この辺りに住んでいて、私は根津神社のそばの病院で産まれ落ちたらしい。
もちろん私はそんなこと覚えていないけれど。
母はちょっと前にも谷根千探索に来ていて、可愛いブックカバーとかを購入していたけれど、私達はそんなお店を見かけることもなく…
メインの散策路くらいは聞いてくればよかったなぁと思ったけれど、まぁ無計画な感じも楽しくていいのだ。
昔ながらの家屋がひっそりと佇む様は美しいなぁと思ってみたり。
元々あった銭湯がモダンアートの美術館になっていて、何だか恰好いいなぁと思ってみたり。
位置関係もわからぬまま歩き続けて、エリア的には谷根千を制覇。
見所をほとんど逃した感はあるけれど。
暑くて咽喉が渇いたので、お茶を一服。
谷中ジンジャーなるシロップのカキ氷も頂きました。
ピリリとした生姜の辛さもちゃんとあって、とっても美味しかった。
お茶をした『カヤバコーヒー』も、古い外観を残しつつ中はモダン。
谷根千を歩いてみて思ったのが、この辺りは古き良き伝統を活かしつつも今の時代に合うようにリノベーションをしている街なんだなぁということ。
何だか居心地がいい感じ。
機会があったら住んでみたいエリアだなぁ。
Girls camping
宣言通り、未練がましく日本回顧録その1。
日本に帰って最初の週末は、仲良しの友達と初島へキャンプに。
キャンプと言っても、テントを立てる必要もなく、食器や基本の食材も揃っているので気楽に行けるところ。
便利だしきれいなので、女子キャンプにはもってこいの素敵な施設。
何回か訪れているのでみんな慣れたもので、漁師さん直営の食堂街で新鮮な魚をお昼に食べた後、漁港の傍にある店でビールやつまみを大量に買い込み、BBQ用にサザエなどを買い足してからキャンプサイトに向かうといういつものコース。
ちなみに、キャンプでゴロゴロが目的なので、いつも初島内の観光などは一切なし。
今回はテントが予約でいっぱいだったので、トレーラーに泊まることに。
キッチンもシャワーもトイレもついていて、便利便利!
この木枠にはハンモックがぶら下がっているはずなのだけれど、生憎の空模様でおあずけとなりました。
ハンモックでゆらゆらしながらビールを飲みたかったなー。
トレーラーで一服した後は、みんなでお風呂へ。
キャンプサイトからは少し離れているけれど、海に面していて、露天風呂がとても気持ちがいいのです。
が、今回行ってみたら柵ができていて、露天風呂に入りながら海を一望、という訳にはいかなくなっていました。
きっと漁船から丸見えだったのが問題だったんだろうなー。残念だけど。
みんなでゆったりのんびりお風呂に入った後は、トレーラー横のグリルでBBQ。
喋って食べて飲んでいるうちに夜も更けて肌寒くなってきたので、トレーラーの中で酒盛りを続行することに。
お酒を飲みつつ、人生ゲームとトランプで大盛り上がり。
友人の一人が人生ゲームをやったことがないという衝撃の告白をして、私達の世代でやったことがない人がいるなんて!とみんなで驚愕しました。
そして、結果はと言えば。
初人生ゲームの彼女が勝利を収めたのでした。
大人になってからやる人生ゲームがこんなに盛り上がるとは!
20年来の友人たちといると、もう全てがツーカーというか、それぞれが自由に振る舞っていてもなんとなく纏まっているというか…
楽しくて居心地が良くて、いつもあっという間に時間が経ってしまう感じ。
そんな時間を持ててとても幸せ。
みんなでまた行こうね。で、人生ゲームまたやろう!